田舎への転勤は貧乏になる絶望的な現実
目次
■はじめに
こんにちは。健伍です。
住み慣れた都会を離れて田舎へ転勤になって早数年が経ちました。
住めば都という諺がありますが、あれは嘘です。
どちらかと言えば、済めば都です。
田舎に住む地獄のような時間が済めば都です。
■田舎に転勤すると言われる言葉 第1位「お金貯まるでしょ?」
結論から申し上げますと、田舎暮らしだからお金が貯まるということはありません。
厳密に言うと、「地方だから生活費が安いはず。だからお金が貯まるはず」という原理は間違っています。
なぜなら、「地方だから生活費が安い」という前提が間違っているからです。
※わたしは幸い転勤していても、どうにかお金を貯められていますが、都内にいた方がはるかにお金が貯まりました。
その理由は後半で。
同じ主張をされているブログを見つけましたので、共有しておきます。
岩手もあまり状況は変わらないようです。
なぜ、お金が貯まらないのか。
それは生活費が安くない(高い)からです。
そして、給与が低いからです。
①安売りはあまりありません
都会で見られる客寄せの安売りはあまりありません。
人口が少ない地方は薄利多売は成立しないうえ、競合となるスーパーも少ないので、安売りしなくてもモノは売れます。
②雪国は家賃がそこまで安くないです
防寒設備を充実させるため、家賃はあまり安くありません。
新築の30平米で駐車場代込みでだいたい月6万円です。
※単身向けの賃貸は割高になりがちです。ファミリー向けですと、物件も豊富で単身向けよりは安い傾向があります。
③外食費用は都内と一緒です
所謂チェーン店は都内と値段は変わりません。
一時期マクドナルドは地域別の価格を設定していましたが、今は撤廃されており、一部空港などで割高料金が設定されているのみです。
わたしが知っている限りでは、びっくりドンキーは地域別で価格差をつけています。
地場のラーメン屋は1杯700円からです。
都内の学生街とほとんど変わりません。
ちなみに田舎には鳥貴族やサイゼリヤはありません。
いつかできるといいですよね。
④交通費も高いです
公共交通機関は割高です。
同じJR東日本でも首都圏とそれ以外の地域では運賃の設定が異なります。
同じ距離を移動しても、地方の方が割高になります。
また、バスも地方は割高です。
東京なら都バスがあり、一律料金ですが、地方のバスは距離に応じて加算されていく加算料金です。
都心で盛んに設定されているコミュニティーバスなんてものも地方にはもちろんありません。
⑤車の維持費がかかります
地方は公共交通機関が充実していないので、移動は車になります。
車の維持費は馬鹿になりませんよ。
自動車税、ガソリン代、駐車場代…。
最低限これだけかかります。
メンテナンス費用や洗車代も含めると、どんどん膨らんでいきます。
そして、数年に1度、車検もあります。
また、軽自動車に乗っている方が多いですが、新車で120万円はくだりません。
都会に住んでいると、車を持つ必要性はありません。
⑥給与水準も低いです
わたしが転勤しているエリアは平均年収が全国最低水準です。
一方、東京は全国首位の平均年収です。
⑦光熱費が高いです
一般的に人口が密集している都会の方が公共サービスが充実しています。
水道、ガス、電気も同様です。
ガスに至っては都市ガスではなくLPガスなのでかなり高いです。
水道も毎月5~8㎡しか使っていませんが、1ヶ月で2900円です。
東京なら半額で済みます。高すぎます。
インフラが高いことは生きているうえでストレスです。
■わたしはどうにかお金を貯められました。
わたしは幸い、転勤元の給与をもらえています。
しかし、転勤しているにも関わらず、家賃手当や実家へ帰省する費用の支給はありません。
これだけでは不足する一方です。
そこで副業をはじめました。
※幸いわたしの勤務している会社は副業を禁止していません
こんなに低待遇で薄給で禁止されていたらとっととやめてる
私の場合、ポイントサイトだけでなく、貯金した資金をソーシャルレンディングや投資信託に投資しています。
それから涙ぐましい、節約です。
光熱費は月1万円台に抑え、食費は月3万円台に抑えています。
ただ、転勤せずに都内の実家から通勤していた場合、状況はかなり変わります。
現在、家賃、光熱費、食費、ガソリン代等で月11万円の出費です。
しかし、実家暮らしの場合、上記は月2万円で済みます。
※実家に入れるお金は2万円で妥結したため。
差額の9万円は貯金できたことになります。これ、たった1ヶ月分ですよ。
年間108万円になります。
3年という期限付きの転勤なので、3年間で324万円です。
転勤に伴う、会社からの手当は転勤時と帰任時の合わせて60万円ほど。
帰任したあとも一人暮らしすれば、手当が150万円くらいになります。
しかし実家暮らしのローコストぶりからすると、1年足らずで差額の90万円は消えます。
わたしは、転勤決定時、3年間で324万円をドブに捨て、華の20代を3年間も田舎で暮らす羽目になることに対し、どう自分を説得させるか悩みました。
結局、転勤までは事実を直視せず過ごしましたが、転勤後は副業をしようと決めました。
都内にいるときに比べれば、自分ひとりの時間がたくさんあったからです。
最初は月1万円も稼げませんでした。稼げたとしても一時的なもの。
利用していたサービスの改変に左右され、副業は非常に不安定でした。
ようやく副業が波に乗ってきたのは、投資を決断してからでした。
投資をはじめてから、収入は徐々に安定していきました。
そして、昨年夏には副業収入が月によっては月10万円を超えるようになりました。
秋以降は安定して月10万円を超えるようになり、先月(2018年4月)は過去最高の月20万円を突破するまでに至りました。
■おわりに
地方に住んでもお金は貯まりません。
都会では不要な支出が増えます。
もし地方へ転勤になった場合、家賃補助等がない限り、覚悟した方が良いです。
そして、家賃補助があるのならば、できるだけ車を使わなくて済むエリアに住んでください。
おそらくその地方での一等地になるでしょうが、車の維持費や事故リスクを考えると絶対にその方が良いです。
もし、わたしのように家賃補助がなくても、なるべく車を使わない生活をしてください。
わたしは車を運転するのは通勤の往復と週1度の買い物だけです。
生活が苦しい方ほど副業をはじめてもらいたいです。
まずはポイントサイトで、種銭を稼ぎましょう。
貯金がある程度貯まったら、投資へシフトしていきましょう。
今は100円から投資信託に投資できますよ。