グリーンインフラレンディングの太陽光案件を調査してみた
目次
こんにちは。健伍です。
グリーンインフラレンディングの太陽光案件を調査してみました。
■合同会社から探す
JCサービスと同一住所の合同会社のうち、特定地名入りの太陽光案件と思われるものを抽出してみました。
すると以下の2件が見つかりました。
①合同会社宇佐スマートソーラー(大分県宇佐市)
グリーンインフラレンディングの九州地方の太陽光案件は600KWです。
※これが鹿児島県徳之島の蓄電池放置案件?
(追記)GILの九州地方600kWの案件は徳之島の案件みたいです。7/26の記事で訂正していますのでご確認ください!
宇佐市でソートしたものの該当案件はありませんでした。
②合同会社福島スマートソーラー(福島県)
福島県の案件は電子申請一覧から見つかりましたので、そちらでご紹介します。
■電子申請一覧から探す
エネルギー庁の電子申請一覧の各都道府県のファイルを「中久保(氏)」「JCサービス」で検索してみました。
また、グリーンインフラレンディングの太陽光案件を洗い出し、似ている案件を探してみました。
〇「中久保(氏)」「JCサービス」で検索した結果
①香川県
事業者:JCサービス
発電出力:13,860Kw(GIL:14MW)
GIL該当ファンド
【第9弾】メガソーラーローンファンド(期失)
評価額:10.94億円
募集額:5億円
②千葉県
千葉県で見つかりましたが、発電出力がかなり小規模です。
既にクロージングしている案件だと判断しました。
所在地:千葉県市原市能満1843-1
発電出力:49.5kw
③宮城県
事業者:JCサービス
所在地
発電出力:7,920kw
GIL該当ファンド
【第8弾】メガソーラーローンファンド(償還済)
評価額:5.94億円、募集:4億円
【第12弾】メガソーラーローンファンド(償還済)
評価額:6.37億円、募集:0.5億円
【第8弾】メガソーラーローンファンド(期失)
評価額:5.94億円、募集:4億円
【第3弾】150億円突破記念ローンファンド(期失)
評価額:5.7億円、募集:4.5億円
事業用地:23ha
発電出力:8MW(=8,000kw)
売電価格:36円/kwh
開発が進むにつれて評価額が上がっていくものだと思うのですが、まちまちなのが気になります。
④福島県
事業者:株式会社Bプロジェクト
発電出力:35,000kw
(追記)正しくは松川町の案件です。7/26の記事で訂正していますのでご確認ください!
GIL該当ファンド
【第10弾】メガソーラーローンファンド(償還済)
評価額:10.94億円、募集額:1.5億円
【第1弾】30億円突破記念ローンファンド(償還済)
評価額:12億円、募集額:6.5億円
【第11弾】メガソーラーローンファンド(償還済)
評価額:18億円、募集額:3.5億円
【第18弾】メガソーラーローンファンド(期失)
評価額:12億円、募集額:3.5億円
※売電価格がこの案件のみ36円/kwhと表記されています。
【第21弾】メガソーラーローンファンド(期失)
評価額:17.5億円、募集額:5億円
※事業者がこれまでDだったのがNに変わっています。
事業者:D→N
事業用地:56ha(560,000㎡)
発電出力:30MW
売電価格:34.2円/kwh
⑤北海道
事業者:JCサービス
所在地:北海道室蘭市母恋南町3-46-140ほか14箇所
発電出力:838kw
GIL案件で該当するものが見当たりませんね…。
〇GIL案件と類似している案件
①中国地方の案件
GIL該当ファンド
【第13弾】メガソーラーローンファンド(償還済)
評価額:12.8億円
【第15弾】メガソーラーローンファンド(償還済)
評価額:13.73億円
【第16弾】メガソーラーローンファンド(償還済)
評価額:22.25億円
【第3弾】貸付残高100億円突破記念ローンファンド(期失)
評価額:6.3億円、募集額:4.5億円
【第3弾】貸付残高100億円突破記念ローンファンドの評価額または案件の立地にミスがあるように思います。
ただ、このファンドはリファイナンスなので、評価額が変わっているのかもしれません…。
ちょっとわかりません。
エリア:中国地方
売電価格:36円/kwh
発電出力:18.9MW(=18,900kw)
近しい案件
エリア:広島県
事業者:KPJU東広島合同会社
売電価格:36円/kwh
発電出力:18,680kw
事業用地:113ha
https://www.prospectjapan.co.jp/ir/pdf/pr160601.pdf
概ね一致していますね。
山がちで近くに河川もないエリアなので、先の西日本豪雨で浸水などの被害は受けていないと思われます。
(追記)正しくは米子市の案件のようです。7/26の記事で訂正していますのでご確認ください!
②近畿地方の案件
GIL該当ファンド
【第3弾】100億円突破記念ローンファンド
評価額:4.95億円
【第5弾】100億円突破記念ローンファンド
評価額:4.95億円
エリア:近畿地方
売電価格:24円/kwh
発電出力:40MW(経済産業省認定:47MW)
事業用地:7,400,000㎡(=740ha)
あまりにも広大すぎるので0が多い可能性も考えられます。
事業者Aが事業者Mに貸し出しています。
事業者MはNA、NB、NC、NDの合同会社です。
電子申請一覧でそれらしいものを探すと三重県に所在地を置く合同会社サクシード和歌山が出てきます。
合同会社サクシード和歌山が和歌山市で開発しようとしているのが、このニュースで取り上げられた案件だと思われます。
http://www.tv-wakayama.co.jp/news_w/details.php?nid=44199&pg=local&search=&startrow=550
(2017/7/11の報道です)
ニュースから読み取れる情報を抽出すると以下のようになります。
発電出力:48MW
事業用地:約74ha
GILの案件と概ね一致すると言えますね。確証はありませんが。
ちなみに合同会社サクシード和歌山の職務執行者名で検索すると、以下のファンドが出てきます。
http://8967.jp/site/file/tmp-CKDCy.pdf
さらに追記ですが、合同会社サクシード和歌山の住所と一致しているのが、株式会社鈴鹿建設のグループ会社である、株式会社サクシードインブェストメントです。
さらにニュースを探すと、株式会社サクシードインブェストメントが計画にかかわっていることが確定しました。
ただし、和歌山県が申請書を返却しており、株式会社サクシードインブェストメントとしても住民の説得に当たっているようですが、住民投票で建設反対となったという情報も出ています。
メガソーラー 申請書を返却【読売新聞2017年10月30日】: 困ったメガソーラー
ちなみにこの案件は、NA社が貸付の全額を連帯保証しています。
以下はグリーンインフラレンディングからの引用です。
事業者Mは、近畿地方における太陽光発電所の開発を進めており、用地買収その他の初期段階の開発を実施した上で、(1)金融機関によるリファイナンスを得るか、または(2)本件開発案件を当該発電所の建設・運営を目的とする事業主体に販売することにより、リファイナンス資金または売却代金を原資に返済がおこなわれます。
◆保全
事業者がNA、NB、NCが保有する事業者Mの持分(計90%)に対する質権設定 (評価額4.95億円) 事業者NAが債務の全額を連帯保証
事業者NAが鈴鹿建設ではないかと思われます。
ただ、JCサービスとの確かな関係性が掴めないため、無関係の可能性もあります。
情報をお持ちの方はぜひコメントをお願いいたします。
※非公開希望と記入いただければ、公開いたしません。
③関東地方の案件
事業用地:50kW×50区画(2.5MW)→50kw×83区画(4.15MW)
増加しています。
売電価格:24円/kwh
この83区画がそれぞれ別の場所にあるのか、それとも同一エリアにあるのかわかりませんね。
同一エリアと仮定して探してみましたが、候補がありすぎて絞り込みができませんでした。
情報をお持ちの方はぜひコメントをお願いいたします。
※非公開希望と記入いただければ、公開いたしません。
■おわりに
太陽光案件は全体数が多いうえ、バイオマス発電と違い、そもそもニュースにならないことが多いので特定が非常に難しいです。
メガソーラーであれば、ニュースになるのですが…。
みなさんも何か情報がありましたが、ご連絡いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。